APAIE2016(オーストラリア メルボルン)

報告:APAIE2016 JAFSA奨励セッション -1-

JAFSA奨励セッションについて


JAFSA奨励セッションとは、APAIEにおいて、日本が継続的に質の高い発表を行い、プレゼンスを示すことを目的に、セッション発表者としてAPAIEの審査を通過した会員に対し、JAFSAより奨励金を支給する制度です。
対象者には、日本の国際交流団体としてのJAFSAを広報することや日本の代表者として質の高い発表を行うこと、日本の国際教育交流の現状を発信し、参加者との間の興味と友好関係を深めることが期待されます。
2015年度は「名古屋大学 星野晶成氏」「国際教養大学 前中ひろみ氏」の2組が選出され、同大会にて発表していただきました。
 ※「名古屋大学 星野氏」の発表報告は⇒『こちら』よりご覧ください。


セッションの概要 (国際教養大学 前中氏)


発表日時:2016年3月2日(水) 16:00-16:45
発表場所:Melbourne Convention and Exhibition Centre (MCEC)
参加者数:約20名
タイトル:
International Exchange of Teaching Faculty:
Expectations, Challenges, Effects and Suggestions
発表者:
(Chair)Hiromi Maenaka, Akita International University(国際教養大学 前中ひろみ氏)
Mayumi Terano, Akita International University(国際教養大学 寺野まゆみ氏)
Tsung-ming Yeh, Akita International University (国際教養大学 葉聰明氏)



セッションの内容


 国際教養大学は建学13年目を迎え、日本の大学における国際教育推進の先駆的存在として、全科目英語での少人数教育、1年間の留学義務付け、多文化共生のキャンパスなどの取り組みを進めてきました。それらをさらに強化するため、2012年から文部科学省の助成を受けて経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成に取り組んできました。その一環として教育力強化のために海外大学との協力による教員の招聘・派遣を行っています。本学のように、学生全員が留学するといった高いスチューデント・モビリティ達成実績に加えて、ファカルティ・モビリティを高めつつ大学の教育力強化に取り組む例は少ないため、今年度のAPAIE(2016)において、JAFSA推奨セッションの指定を受けて、2012年からこれまで4年間に実施した教員交換事業の成果と課題について報告しました。
 報告は先ず、前中教授が国際教養大学の概要及び教員招聘・派遣事業の趣旨と実施手法を説明しました。特に教員招聘事業は、本学の開講科目に多様性をもたらし、ユニークな科目を学生に提供することに加え、学生の留学準備や海外提携校との協力関係強化などを目的としていると述べました。続いて寺野准教授が活動実績と成果について、聞き取り調査とアンケート調査によって収集したデータの分析結果を報告しました。とりわけ興味深い結果としては、招聘講義は専攻分野を超えた学際的な学びの場となっているなど、予想外の学修価値をもたらしていることであったと報告しました。最後に葉教授が事業の課題と今後の方向性についてまとめました。課題としては、短期集中科目として開講するためには既存科目との時間割調整における困難を克服しなければならないことや、招聘教員が本学の学生の特質(事前専門知識や学修傾向など)を把握するために必要な情報共有に時間がかかること、さらに財源確保といった重要な側面についても議論しました。
 聴衆はアジア・欧米の大学関係者が見られ、質疑応答では招聘講義にみられる各国教員の文化的特質の相違と学生への影響について関心が寄せられました。今回の報告は、本事業の成果と課題をまとめ、今後事業を継続・展開していく上での方向性について検討するよい機会となりました。発表の場以外でも世界各国の大学関係者と日本の大学における国際教育に関する情報交換を活発に行なうことができました。APAIE参加で得た貴重な経験を国際的な協力関係構築に今後さらに活かしたいと思います。                                                                         報告者:寺野摩弓(国際教養大学)


発表資料  (閲覧のみ)


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