APAIE2016(オーストラリア メルボルン)

報告:APAIE2016 第11回年次大会 参加報告(立命館アジア太平洋大学)

APAIE2016日本合同ブースに出展した24団体のうち、「立命館アジア太平洋大学(APU)」に「出展参加報告」を書いていただきました。
APUはJAFSA団体理事校で、APU入学部長 近藤教授はAPAIEの理事です。JAFSA、APAIE共に活動に深く関っておられ、APAIE日本合同ブースには、JAFSAが取りまとめを始めた2014年ソウル大会より継続出展いただいています。
事前準備、大会中の活動など、出展の参考例としてご覧下さい。


◆JAFSAブース出展参加報告(立命館アジア太平洋大学)◆
開催期間:2016年2月29日(月)-3月3日(木) ※出展期間: 3月1日(火)-3月3日(木)
場所:Melbourne Convention and Exhibition Centre (MCEC)


国際教育交流カンファレンスへの出展における職員研修


 立命館アジア太平洋大学(以下APU)では、各国の教育関係者が集う国際教育交流カンファレンスへの出展を国際連携の強化、拡大の契機としていることはもちろん、さらに国際標準の職員を育成する研修の場としても位置づけている。今回のAPAIEにおいても、担当した職員は出展業務を通して対外交渉力の向上や国際情勢を把握する感性の練磨を図るように努めている。加えて普段は別業務を担当する職員にも参加の機会を与え、全職員がグローバル化を先導する力量を持つことができるよう目指しており、今回も1名が参加した。ここではこの職員の研修について紹介する。


APUブース

出展メンバー(設営作業中)


目標設定


 APUでは、協定校との連携強化、連携プログラムの開拓、新規協定校の開拓を出展の主な目的としており、研修として参加する職員もその役割を担うが、さらに独自に職員研修としての個人目標を設定してカンファレンスでの協議やイベント、セッションに参加する。今回参加した職員は、以下のとおり個人目標を設定した。
 ①海外の大学との協議の内容や方法を学ぶ。
 ②APUの特長や提供しているプログラムについて、英語で的確に紹介する能力を身につける。
 ③セッションやネットワークイベントに参加して、国際交流を取り巻く情勢を把握する。

 この研修で得た成果は、APUを支える国際標準の職員としての幅広い視野、情勢を見渡せる高い
視座、困難な局面を耐え切る強い意欲に結びつけ、普段の担当業務に還元させるものとしている。


研修の内容


1. 事前の意識づけと出展意義の理解
 普段は国際連携とは異なる領域での業務を担当しているため、大学のグローバル化の意義をAPU職員として総論では把握しているものの、APAIEをはじめとする国際教育交流カンファレンスへの出展意義や内容など、詳細な業務の位置づけは十分に理解していない。これを踏まえ、協定校や新規開拓校との協議の調整、事前の資料準備、協議方針の打合せなど早期から出展業務に関与し、出発までにメンバーとしての意識づけや出展意義の理解ができるようにしている。


2. カンファレンス期間中の取り組み
 期間中はおよそ他のメンバーと区別されることなく、出展メンバーの一員として対応する。たとえば協定校との打合せではこれに同席し、一連の協議に参加して流れを把握できるようにしている。また今回の研修では、計画中の新たなプログラムの可能性についてヒアリングを行う役割を分担し、プログラムの内容を紹介したうえで、実施の可能性や課題について協定校担当者からの意見を収集した。さらに打合せが設定されていない時間は、パラレルセッションへ参加したり協定校や新規開拓校の出展ブースを訪問して挨拶、情報収集したりするなど、設定した研修目標を踏まえて積極的に動くようにした。これに加え昼食時や展示時間終了後(夕食時)には協定校が企画するネットワークイベント(レセプション)に参加するようにして、他大学の広報や国際連携の状況を把握、同時に参加者間での交流によって大学間交流の世界的な情勢、APUの位置づけなどを感じ取る機会を持った。展示期間後に企画されたキャンパス訪問では、各職員が別のキャンパスを訪問して多くの大学の状況を把握できるようにしており、研修として参加した職員も1校を分担した。


3. 事後のフォローアップ
 前述のとおり普段は担当が異なる職員もカンファレンスではAPUの一員として対応しているため、事後にも新規連携や連携強化に関わる打診や連絡を受ける。これらについてはその役割を受け取った情報の整理に留めており、カンファレンス後は本来の担当業務に戻っている。事後のフォローアップは、国際連携を担当する教職員が引き継いで行っている。


研修成果の還元


 カンファレンス後には、研修成果の共有として報告会が実施されている。報告会はAPUの教職員であれば誰でも参加できるようにしているが、職員研修報告の位置づけから、局長(部長)以下、次長、各課の課長を含め、職員間での情報共有に主眼が置かれている。ここでは大学職員としての力量の向上について研修成果に対する講評がなされ、研修として参加した職員には今後の業務への還元に向けた助言が与えられる機会となっている。今回は、APUとしてどの部分が対外的に高く評価されているかを改めて認識することができたとの報告があった。さらに今後はこの成果を自らの担当業務に置き換え、たとえばどのように学生をサポートすべきか、あるいはそれをどのようにAPUの魅力の発信に結び付けるか、考えを深めたいとのことであった。これに対し、入学政策との関連や大学の評価を高める方法などについての意見が出された。早々に研修の効果が発揮されるよう期待される。


(追記)APAIE2016メルボルン大会の感想


協定校との協議(Study in JAPANレセプション)

協定校の新規開拓に向けた協議


 前回(北京大会)に比べ参加者登録数は増加しており、会場での印象もそれを反映して多くの訪問者があったように思う。たしかにNAFSAやEAIEに比べれば規模は小さいものの、たとえば今回は主催したヴィクトリア州の大学が連携して事前のセミナーやイベントを開催するなど内容の密度を高める工夫がされており、また欧米をはじめアジア・オセアニア地域を除く世界各国からの参加も全体の3分の1程度(1502名のうち508名)と決して少なくはないことなどから、APAIEはその対応方法によって効率の高い広報活動が見込める場でもある。特にカンファレンス前から公表される登録者リストは有用で、今回もこれを用いて効率よく効果の高い面談の設定ができた。さらにブース訪問やレセプションでも効果的な交流を持つことができた。
 最近の国際教育交流カンファレンスでは、日本を含め国がまとまってブースを出すところが増えており、今回もこの形態は踏襲されていた。今回からロシアが加わるなど、さらに今後もこの形態は広がっていくと思われる。日本からの出展の増加も目立っており(日本からの参加登録者はオーストラリアの408名に続き170名)、国際教育連携における日本の積極的な姿勢をさらに強く印象づけたのではないだろうか。


                   報告者:芦田 恵樹、大久保 瞳、松田 さくら
                   (立命館アジア太平洋大学 アカデミック・オフィス)




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