EAIE2015(グラスゴー/スコットランド)

報告:EAIE2015 年次大会参加報告(立教大学)

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EAIE2015の「STUDY in JAPANブース(日本合同ブース)」に出展した団体より、
立教大学、神戸大学様に、事前の準備や大会中の活動について、
報告書を執筆していただきました。出展の参考事例としてご覧ください。

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   ※神戸大学の報告書はこちらです。


◆JAFSAブース出展参加報告(立教大学)◆

開催期間:2015年9月15日(火)~9月18日(金)
場所: The Scottish Exhibition and Conference Centre (SECC) Glasgow, Scotland


立教大学の国際化について


 1874年に米国聖公会宣教師により設立された立教大学は、昨年創立140周年を迎えた。今後10年に向けて国際化をさらに加速させるため、Rikkyo Global 24という国際化戦略を掲げた。
これは、①海外への学生派遣の拡大、②外国人留学生の受け入れの拡大、③教育・研究環境の整備、④国際化推進ガバナンスの強化に重点を置き、合計24のプロジェクトに目標を定めている。本学は、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」に採択されたこともあり、上記Rikkyo Global 24と併せて、全学的に国際化の推進に取り組んでいる。

 海外大学からは、本学のこうした動きに対して、「国際化に積極的な大学」の判断を頂いているように感じている。Rikkyo Global 24のプロジェクトの1つになっているが、学生の海外派遣(5年後50%、10年後100%の学生に在学中に国際経験をさせる)については特に注目を得ている。多くの大学にとって、学生の海外派遣は国際化における主要な課題の一つである。さらに、本学では外国人留学生数を将来的に2000人以上にまで増やすことを目標としており、海外大学との交流を活性化させるため、海外協定大学数を300校にまで増やす予定である。海外協定校の開拓が優先課題の1つである本学にとってEAIE年次会議は、海外大学の国際交流担当者と直接話し合いができる貴重な機会となっている。


EAIE2015 立教大学ブース

パンフレットを並べて来場者をお迎え


EAIEへの参加について


 EAIE年次会議への参加は、本学では2009年度から7回連続となるが、ブース出展は今回が初めてとなった。本学はStudy in Japanエリアのコーナーを確保できたため、多くの参加者が行き来する場所で出展することができた。このため、予約のなかった人たちが本学のブースで気軽に立ち止まり、具体的な話し合いにつながった。結果的に、本学では会議期間中に30以上の新規大学と交流協定に関して面会を行なったほか、既存協定校とも面会を行うことができた。なお、ブースでの対応については、センター長(教員)、事務職員4名の合計5名の体制で対応した。会場内での話し合いの時間は限られているため、可能な限り多くの大学と面会するためには、1回の面会時間を30分程度と制限せざるを得ない。時間内で必要な全てのことを話し合うことは難しいため、事前準備が必要となる。このため、相手側からよく尋ねられる内容を整理し、効率的に説明ができるようまとめておくと良い。

例えば、
①大学の所在地・周辺の環境、
②学部・大学院で提供されるアカデミックプログラム、
③英語で提供されるクラスの確認、
④日本語プログラム、
⑤学年歴(学期の開始終了時期)、
⑥授業時間・取得単位数、
⑦学年歴、
⑧住居(学生寮)、
⑨留学生へのサポート体制
などは必須の情報である。

 また、英語で行われるクラスは今後さらに提供されるか、夏季短期プログラムは開催されるか、といった問答についても想定しておくと良い。
もし時間的に余裕があれば、上記の基本情報のやりとりは、相手側と事前にメールで済ませておくとさらに効果的である。なお、相手側とコンタクトする際には、参加者一覧表により、国名、大学名ごとに検索が可能であり、事前にメールでコンタクトすることが可能である。
 
 ところで、海外協定校を開拓するためには、どの地域・国にどのような大学を何校程度まで開拓するか、といった戦略を持つ必要があろう。地域・国については、あまり偏らないうよう、世界中の地域・国の大学との交流を考えると良いのではないだろうか。大学においても、今後さらに進展するであろうグローバル化を考えると、特定の国・地域を中心に考えるよりも、出来るだけ世界の多くの地域・国とのネットワークを構築し、交流を行うべきであるように思われる。海外協定校の候補を検討する際には、相手のウェブサイトの情報のみならず、例えば信頼できる既存協定校からの推薦も参考にすると良い。例えば、本学ではオランダの複数大学と協定を締結しているが、面会の申し込みを受けた初対面の大学から、本学の既存協定校であるオランダの他大学から推薦を受けて本学に連絡してきたことがわかった。海外協定校の選択においては、大学のランキングや知名度の高さも確かに重要なポイントになるが、自校の学生が学ぶ場所として相応しいか、適切なレベルの授業が受けられるか、学内で必要な時に必要なサポートが受けられるか、海外留学が満喫できる場所であるか、といったポイントも考慮に入れると良いだろう。こうした観点で考えると、世界の相当数の大学が候補になるのではないか。


最後に


 海外協定候補校との話し合いの中で、しばしば指摘されたことをこの機会に共有したい。欧米の知られた大学では、すでに多くの大学と交流協定を締結しているため、新規交流協定については慎重にならざるを得ない。多くの大学では、1対1で行う大学間学生交換プログラムのみならず、教員・研究者交流、共同研究、職員交流などを含める交流協定、ダブルディグリープログラム、さらには複数の大学間で行う国際大学連合で行う交流プログラムといったものに強い関心を示している。また、欧米の大学では長期間の海外留学よりも夏季の短期間で行う海外留学を希望する学生が多い。実際のところ、夏季短期プログラムに関する質問は多い。さらに、交換留学生が英語で受講できるコースは、日本語が不十分な彼等にとっては不可欠であり、修得単位を移行するため、受講可能なコース、概要、シラバスなどを要求されることも多い。
本学は、120大学以上から構成される世界聖公会大学連合会(Colleges and Universities of the Anglican Communion: CUAC)に加盟しているが、これは本学の国際化推進にとって貴重なネットワークである。また、夏季短期プログラムについては、近い将来の開催に向けて準備を行っている。さらに、英語で受講できるコースについても、来年度からさらに増やす予定である。本学では、2017年度からGLAP (Global Liberal Arts Program)を展開して行く予定であるが、これに併せて英語で受講できるコースをさらに増やす予定である。本学のこうした取り組みを海外に向けて積極的に発信し、国際化を今後さらに推進して行きたい。


ブースでの協議の様子

ブースでの協議の様子



報告者:菅野 勝義 (立教大学 国際化推進機構 / 国際センター)





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