実施報告

報告:KAIE2012・第14回年次大会:JAFSA特別セッション

※敬称略

日時: 2013年1月23日(水) 17:20〜18:00
場所: 韓国・済州島 ラマダプラザ済州ホテル
発表者: 小竹 雅子  (広島大学)
     川口 立喜  (会津大学)      
     


左から川口氏、小竹氏、小林副会長



報告1: 小竹 雅子  (広島大学)


この度、KAIE2012年次大会に、JAFSAセッション発表者として初めて参加させて頂いた。JAFSAセッションは、大会初日の23日に全体会議として開催され、発表者各々の持ち時間は、発表15分と質疑応答5分の20分間であった。

私は、”English-Taught Degree Programs at Japanese Universities, with a Focus on Hiroshima University”と題して発表を行った。本テーマを選んだ主な動機には、次の二つがある。ひとつは、大学における授業や教育プログラムの「英語化」は、日韓両国の大学に共通した重要なテーマであり、両国の大学で共通あるいは類似の課題を共有できるのではないかと考えたこと、もう一つは、日本の大学の英語による学位プログラムは、「国際化拠点整備事業(グローバル30)」採択大学に限らず他の大学でも真剣に取り組まれている現状を、韓国ほか諸外国の国際教育交流関係者に知ってもらいたいと考えたことである。

15分という限られた時間でこれらのメッセージをいかに要領よく伝え、且つ聴衆の関心を引き付けられるかを考えて、発表内容や時間配分を決めた。参加者の多くが韓国の大学の国際オフィスの職員の方々であることから、現場目線で大学の実情を率直に話すのが良いのではないかと判断し、広島大学で現在進行中の議論と直面している課題を中心に発表することとした。

発表は、まず非英語圏の大学における英語による学位プログラムというテーマへの導入から始め、日本の大学全体の英語による学位プログラムの開設状況や近年の政府による積極的施策について簡単に触れた後、広島大学における英語による学士課程プログラム開発に向けた取組と直面している課題について報告した。そして、最後にまとめとして、英語による学位プログラムの開発と導入は、グローバル化に対応した大学改革の取組として非常に重要になっていること、国際的に魅力ある質の高いプログラムの開発・提供には多くの課題を伴うことを指摘した。その上で、非英語圏の大学として国際高等教育市場で競争力を発揮するために、我々には更なる連携協力が求められているという提言を行って発表を締めくくった。(この内容については、PPT資料を参照されたい。)

より多くの方々が、関心を持って私の発表を聞いて下さったことを期待したい。発表中、本学部局長の意見を説明したところで、フロアから少し驚きの混じった声があがったので、この部分はフロアの関心を引き付けることができたと思う。またセッション終了後にも、台湾の参加者の方から、「部局長の意見の分析が良かった」と声をかけて頂いた。なお、発表時にも補足説明したが、この部局長の意見に関して説明した部分は、部局長の個人的意見をまとめ私の解釈により発表したもので、本学各部局の公式見解を示すものではないことをあらためて申し添えておきたい。

最後に、この度このような貴重な発表の機会を頂いたことに対し、JAFSA関係各位に感謝申し上げる。


発表資料(PDF)  (無断転載・転用禁止)



小竹氏の発表の様子



報告2: 川口 立喜 (会津大学)


1.はじめに
今回、JAFSAの発表者として初めてKAIE年次大会に参加した。震災後の留学生支援について事例を紹介し、「会津、ふくしまの今」についてKAIE参加者に理解を深めてもらいたいという切実なる思いであった。

事例発表にとどまらず、韓国や台湾などにおける国際交流と海外促進の取組についても新たな知見を得た。また、留学生支援に関する共通課題を意見交換し、相互理解を深めた。特に、韓国、台湾の国際交流担当者が留学生支援に取り組む熱意に感銘を受け、共に将来のアジアにおける留学生交流を促進したいという思いを新たにした。

2.発表内容
「Lessons Learned from the 3/11 Tohoku Earthquake: Understand How to Provide a Better Crisis Support for International Students」と題し、震災後の危機管理対策、留学生支援、効果的な情報発信について事例を説明し、あわせて動画により留学生の声を伝えた。
例えば、震災後も断続的に続く余震、原発事故、錯綜するメディアの情報が留学生の不安を煽っていた状況において、現地に残った留学生と教職員からの客観的に捉えた情報発信が留学生を安心させるために最も効果的であった。

また、危機管理対策の観点から、入学時の留学生オリエンテーションにおいて、 震災を経験した学生を一緒に参加させることで、災害が起きた場合の具体的な対処法やそれぞれの体験談を共有した。さらに、キャンパス・ツアーで避難場所を確認するなど防災意識を高め、日常的な危機管理の重要性について強調した。

発表前、「ふくしま、大丈夫?」という懐疑的な声が多かったが、発表後、参加者の意識が変わったことを実感した。会場において、各大学の危機管理、留学生支援のベスト・プラクティスを共有するなど、留学生交流を担う実務者間のネットワーク形成に参画し、相互理解に努めた。

3.今後の活動について
今回、KAIE会場において積極的に参加者との交流を深め、留学生に対する危機管理体制の強化や海外への情報発信の重要性について意見交換を行った。
今後も会津やふくしまの特性を生かした魅力ある留学生交流プログラムを構築したい。最後に、このような機会を与えてくれたJAFSA、KAIEに心から感謝申し上げたい。


発表資料(PDF)  (無断転載・転用禁止)



川口氏の発表の様子



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