実施報告

報告:KAIE第17回年次大会(2015年2月):全体報告(於:韓国・釜山)

KAIE 会議横断幕

開会式で来賓代表の挨拶をする松田宏一郎氏


☆:::::::::::::::☆KAIE第17回年次大会 全体報告☆:::::::::::::::☆



第17回KAIE年次総会が2月4日から6日までの3日間、釜山で行われた。参加者は韓国の大学の国際交流部署の中堅職員を中心に約170名で、今回は海外からの参加者は日本他から数名だけであった。オープニングのセレモニーでは李承煥(Seunghwan LEE)会長の挨拶に続き、来賓代表としてJAFSA団体理事校の立教大学・松田宏一郎氏よりスピーチが行われた。またこの総会の後に新たな会長となる鄭康溶(Kangyong CHUNG)氏(西江大学・国際事務部長)の紹介も行われた。基調講演は香港での大学認証評価協会の会長であるWilliam Lee氏が「香港における高等教育の国際化−その戦略と質保証」と題した発表を行った。

セッションの冒頭は日本代表団が「日本の政府と大学による国際教育戦略」と銘打って発表した。まずJAFSA監事・溝口忠憲氏(NPO法人日本国際交流振興会理事)が世界と日本を取り巻く国際教育交流の最新の動向をさまざまなデータに基づき紹介した上で、わが国のグローバル30政策の総括とスーパーグローバル大学事業の取り組みの中で世界大学ランキング等の戦略など(a)トップ型について解説した。続いて,松田宏一郎氏は同事業の(b)グローバル化牽引型について、立教大学の事例を織り交ぜながら、日本の大学の取り組むべき教学の国際化の課題と方向性に関して論じた。二人の発表は非常に好評で、皆大きな関心を持って耳を傾けていて、「なぜ日本の若者が内向き志向で、海外留学者数が伸び悩んでいるのか?」など多くの質問が寄せられた。

これ以降のセッションはほとんどが韓国語で行われたため、JAFSA代表派遣団は逐次通訳を頼りに参加した。2日目は学生の留学派遣と外国人留学生の受け入れの二つに分かれてワークショップが開催された他、全体セッションでは日本の企業の視点から(株)フォースバレーコンシェルジュ(JAFSA賛助会員)の熊井知美氏が産学連携の取り組みを紹介しながら、世界の動勢のなかで日本や韓国の大学の取るべき政策に関する発表を行った。この発表にもたくさんの質問が寄せられ、社長の柴崎洋平氏自身も応じる一幕もあった。3日目は駐韓メキシコ大使によるメキシコの高等教育の現状の紹介など2つのセッションがあった。

2年続けてKAIE会議に参加して改めて感じることであるが、各地から結集した大学の国際交流担当者が同じホテルに滞在し、食事をともにし、2泊3日で学びを共有するこの合宿はさながらリユニオンのようであり、その熱気の大きさには圧倒されるほどであった。韓国の大学教職員と強力なネットワークを築いていく場としてこれほど貴重な場はないだろう。そのための工夫も随所に考えられており、懇親会は絶えず盛り上がり、大きな笑声に包まれていた。このような中で国際教育の先進的な取り組みを互いに伝えあい錬磨しあっている姿に触れるとき、韓国の大学は日本の10年先を走っているのではないかという思いにもとらわれる。20年近く前にKAIEの設立に大きな尽力をしたのは他でもない私たちJAFSAである。現在もなおその恩人として接してくれているKAIEに対し、今度は私たちが多くのことを学んでいきたいと願う次第である。


報告者:北脇 学(明治大学/JAFSA団体理事代理)


スケジュール①

スケジュール②

スケジュール③




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