実施報告

報告:NAFSA2010 第62回年次大会 JAFSAセッション

日 時: 2010年6月2日 9:30-
場 所: カンザスシティ・コンベンションセンター(米国カンザスシティ)
参加者: 約130名


2010年NAFSA年次大会(カンザスシティ)では、「Juggling Cultures: Non-Japanese International Educators Working at Japanese Universities」と題したJAFSAセッションを行った。

これまで、NAFSA等では何度か日本の高等教育機関についての紹介が行われてきた。これまではどちらかというと日本人の教職員が日本人の視点から考察したものであったり、海外から訪問した方々の観察をもとにしたものであり、複雑な現象を解き明かすまでには至らなかった。今回は、日本の大学で国際教育に関わる業務についている「外国人」の視点をもって照射しようという試みである。



3名の発表者は言語と文化知識を駆使して二つの文化を「お手玉」のように駆使し、学生の学びを向上させるための業務をしており、彼らがどのようにこの体験を整理しているのかを聞くことによって、大学の国際化を考えようという試みであった。

武蔵大学ブライアン・マサハート氏は、外国人スタッフは大学にとって貴重な人材であると訴えた。外国人であるこということでその人材をマージナライズするのではなく、彼らが持つ体験や視点を積極的に活用することによって強い国際プログラムを作り上げることが可能である。

大阪学院大学マイク・マツノ氏は日本の大学の持つ意志決定システムに焦点を当て、そのなかで「外の人」を積極的に取り入れ、オフィスを多様化することによって、固定概念を取り除くことが重要であると論じ、その「外の人」を信じ、裁量を与えることによってより良いプログラムが開発できると述べた。

最後に広島経済大学ジョージ・ハラダ氏は、大学の意志決定プロセスの理解や学内の各オフィスとの協調により、国際プログラムの開発が可能となったことを紹介し、社会・文化的な要素(さらには語学)を充分に学び、それを業務に織り込んでいく必要があることを提示した。

参加者は130名ほどで、発表の後短い時間ではあったが、日本の大学における職員の異動などの問題について積極的な意見交換があった。発表の後、今回の発表者の所属大学が比較的規模の少ない 私立大学であったため、大規模校や、国公立大学で働く外国籍の教職員の意見を聞きたいという希望も寄せられた。

報告者:近藤 祐一(立命館アジア太平洋大学)




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