NAFSA2015 ボストン大会

報告:NAFSA2015 JAFSA奨励セッション

JAFSA奨励セッションについて


JAFSA奨励セッションとは、NAFSAにおいて、日本が継続的に質の高い発表を行い、プレゼンスを示すことを目的に、セッション発表者としてNAFSAの審査を通過した会員に対し、JAFSAより奨励金を支給する制度です。対象者には、日本の国際交流団体としてのJAFSAを広報することや日本の代表者として質の高い発表を行うこと、日本の国際教育交流の現状を発信し、参加者との間の興味と友好関係を深めることが期待されます。(日本側2名まで、現地発表者1名まで)

2015年度は青山学院大学 平塚広義氏が選出され、同大会にて発表していただきました。


セッションの概要


発表日時:2015年5月27日 10:15-11:15
場所:Boston Convention&Exhibition Center(BCEC) RM 212
参加者数:約60名
タイトル: Developing Intercultural Competence in Graduate Students in Japan and the U.S.
セッション発表者:
Hiroyoshi Hiratsuka (Chair), Aoyama Gakuin University (AGU), Shibuya, Japan
(平塚広義 青山学院大学)
Katherine Punteney, EdD. Middlebury Institute of International Studies
at Monterey (MIIS), Monterey, CA, U.S.A.
  


セッションの内容


 今回のNAFSAは、2008年のDC大会以来7年ぶりの参加ということで、現在の「グローバルな学生人口の流動化」の動向を改めて実感することのできた、非常に有意義な経験となりました。また、ボストンという個人的にも思い出深い街で、米国やその他の国々の多くの同僚・同級生と再会することができたことも、今後日本側から国際教育に参加する上で、重要な機会となりました。
今回その一環としてでもありますが、大学院時代の同級生であり、良き同僚であるPunteney教授との共同発表は、日本国内で実践されている異文化能力開発の事例発表をすることができただけでなく、日米の事例に関する比較分析を行うきっかけにもなり、今後の学術的・実践的な発展の可能性につながる大きな収穫でした。このように、今年度のNAFSA参加は、大学関係者として多くのことを得ることができましたが、JAFSAからの支援なしでは参加できなかったので、この場をもってお礼申し上げます。

 本セッションでは、大学院レベルで実施されている異文化能力開発の比較評価研究をテーマに、事例研究という形で具体的な活動を紹介しました。
まず、チェアの平塚は、本セッションでの目的、共同研究の経緯、各事例に関する概要を説明しました。その後、Punteney教授から、MIISでの全学的な取り組みを取り上げ、カリキュラム上の開講科目や評価方法を、具体例をもって説明しました。そして平塚は、青山学院大学の経営学研究科プログラム(戦略経営と知財権)を紹介し、課外プログラムとしてのダイバーシティマネージメントの詳細と実例を説明しました。前半のまとめとして、各事例に関する確認や質問を受け付けました。

 また、後半では十分には時間が取れなかったのですが、発表された事例に対して、ディスカッションを取り入れ、 意見交換を行いました。
大学院での比較評価研究という、非常に的を絞った発表テーマであったにもかかわらず、 事前にメールでの問い合わせもあり、約60名の方々に参加していただいたのは、このテーマに関する関係者の興味の高さの表れではなかったでしょうか。 後半のディスカッションでも多く取り上げられていたのですが、特に日米の大学院で共通する、具体的な研修方法や評価方法に注目が集まっていたように感じました。また、異文化能力開発を行うプラットフォームの違い(正課・課外)や、日米の大学の組織文化の違いからくる影響等も指摘され、短いながらも充実した意見交換が行われたと実感しました。

 セッション終了後も、最後まで残っていただいた参加者の方々に、更に多くの質問や意見をいただき、発表者としても学びの多いセッションとなりました。異文化能力の向上とその評価は、国際教育分野での重要な実践・研究領域であり、また新しい方法論や分析ツールも開発されている事から、今後さらに発展していくと思われます。今回のセッションが、今後日本の異文化能力開発の教育活動に貢献するだけでなく、日本と米国、そしてその他の国との比較研究のきっかけにもなればと思います。そして、今後国内外の関係者の方々との協力関係、またJAFSAの諸活動を通して、日本の大学の国際化に貢献できることを願っております。改めまして、JAFSAからの参加のためのご支援をいただき、ありがとうございました。


The School for International Training(SIT)主催のレセプションにて恩師・同級生・共同発表者のPunteney教授と


発表資料  (閲覧のみ)


【注意】
本資料は閲覧のみです。著作権は各発表者にあります。無断転載・転用はご遠慮ください。





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