実施報告

報告:名古屋入国管理局との情報交換会(2011年6月24日、名古屋)

本年度「名古屋入国管理局との情報交換会」が、名古屋大学IB電子情報館大講義室にて、愛知県留学生交流推進協議会とJAFSAの共催で開催された。当日は梅雨の合間の猛暑となり、また3時間という長丁場であったが、名古屋を中心とした東海地方の各大学・教育機関から180名近い参加者があり、盛会となった。

今回は、名古屋入国管理局留学・研修審査部門主席審査官である横井聖次氏と同就労審査部門統括審査官である児玉美智年氏に講演をしていただいた。初めに、横井氏より入国管理局の業務についての概観と、申請取次制度および入国管理行政(在留資格:「留学」、「文化活動」)について説明があり、続いて児玉氏による在留資格審査業務(就労)についての説明があった。そして再び横井氏より、入管法改正関係についての説明があり、最後にあらかじめ参加者から寄せられていた質問事項や当日来場していた参加者の質問に対して、入管としての見解についてのコメントおよび回答がなされた。



まず入管の業務について説明があり、どのように日本における出入国の管理が行われているのか、また外国人がどのような審査を経て入国しているのかが分かった。

申請取次制度は、近年の申請者増加に対応し、窓口での混雑緩和や申請人の負担軽減を図る目的で導入されたという。これは申請人や学校・企業等諸機関、そして入管双方にとってメリットがあると考えられている。この申請取次制度に関して、申請取次の範囲、承認手続きの申請や更新手続き等、詳細な説明があった。

入国管理行政に関して、特に在留資格:「留学」について詳しい説明があった。平成21年の入管法改正により、昨年からこれまで専門学校生や日本語学校生等に与えられていた「就学」という在留資格が廃止され、「留学」に一本化されている。「就学」の在留資格を持つ者は、在留資格変更をする必要はなく、在留期間更新の際に自動的に切り替わるとのことであった。また在留資格基準や立証資料、申請書類の書式については、入管のホームページに掲載されており、ダウンロードも可能なので、活用してほしいとの案内があった。

在留資格審査業務(就労)については、特に在留資格:「教授」「特定活動」「家族滞在」に関する概要が紹介されたが、実務や申請手続き書類等の案内は、ホームページに掲載されているので参考にしてほしいとのことであった。

入管法改正関係では、平成21年の入管法改正から3年以内に順次施行を予定されているが、今回は来年7月の施行を目指している新たな在留管理制度、例えば外国人登録の廃止とICカードを使った在留カードの新設、外国人の住民登録、みなし再入国許可等について説明があった。

最後に参加者からの質問に対する回答がなされた。入国・在留制度一般に対する質問から、外国人留学生受入関係、外国人教員・研究員受入関係に関する具体的な事例についての質問、その他要望等にいたる様々な数多くの質問が寄せられており、多様で複雑なケースに対し実務を行う現場での苦労が伺えた。丁寧な回答をいただき明確になった点もあれば、個々の事案により異なるため一律の回答ができないというものもあり、その都度、入管に相談する等、教育機関と入管との連携の必要さを感じるとともに、このような情報交換会の有用性を実感した。

尚、この情報交換会の参加者に対し、愛知県留学生交流推進協議会より在留資格にかかる審査方針等、入国管理業務についての講義を受講したことの証明書が交付された。申請取次の承認手続きの申請時に必要な「入国・在留手続きに関する知識を有していることの疎明資料」として提出できるが、今回の証明書の取り扱いは名古屋入国管理局管内に限られており、管轄区域外での申請については、管轄の入管に問い合わせるようにとのことであった。



報告者:田所 真生子(名古屋大学)


<開催データ>


JAFSAセミナー「名古屋入国管理局との情報交換会」− 愛知県留学生交流推進協議会共催 —
日時:2011年6月24日(金)13:30-16:30
場所:名古屋大学 IB電子情報館大講義室
講演者(敬称略):横井聖次(名古屋入国管理局留学・研修審査部門 主席審査官)
          児玉美智年(同上就労審査部門 統括審査官)
参加者:176名




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