2016年度 実施報告

報告:第1回 初任者研修 「基礎から学ぶ国際教育交流」(2016年5月20日、東京)

開催データ


初任者研修「基礎から学ぶ国際教育交流」
日時:2016年5月20日(金)
場所:早稲田大学 早稲田キャンパス
参加者:44名/35機関
(参加者所属機関50音順):
【団体会員・大学】(**-国立大学法人、*-公立大学法人)
<東北>福島大学**
<関東>神奈川大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、埼玉大学**、東海大学、東京大学**、東京外国語大学**、東京経済大学、東京女子大学、東京電機大学、東京理科大学、東洋大学、東洋英和女学院大学、二松学者大学、文京学院大学、武蔵大学、武蔵野美術大学、明治大学、横浜市立大学*
上智大学、帝京大学
<中部>国際大学、南山大学、名城大学、山梨学院大学
<近畿>関西大学、京都大学**、京都造形芸術大学、武庫川女子大学、桃山学院大学
<中国・四国>愛媛大学**
【個人賛助会員】
北九州市立大学、東京基督教大学
【賛助会員】
株式会社セブン銀行

講 師:(講義順、敬称略)
星野 晶成 (名古屋大学 国際機構 国際教育交流センター 特任講師)
秋庭 裕子 (一橋大学 商学研究科 特任准教授)
栗林 健太 (日本大学 生物資源科学部 教務課 主任) 
中島美奈子 (名古屋大学 国際教育交流センター 教育交流部門 特任講師)

研修内容:
 -アイスブレーキング(自己紹介など) 
 -第一部  「国際教育交流の基礎概論」 (星野 晶成)
 -第二部  「国際教育交流業務内容の紹介」 (秋庭裕子)
 -第三部  「派遣留学」(栗林健太)
 -第四部  「留学生アドバイジング」 (中島美奈子)
 -第五部  全体討議・まとめ・修了式 講師陣


報告


報告者:甲木 綾(東京女子大学 国際交流センター)


1. 研修の概要
本研修は、国際教育交流分野の担当になって3年以内の教職員を対象に、国際教育交流分野の基礎知識を身に付け、自分の担当業務への理解を深めることを目指し開催された。また、グループディスカッションや情報交換の時間が多く設けられ、参加者同士のネットワークを構築することも目的としていた。

2.各講義について
① アイスブレーキング
グループで各大学の国際交流の強みと問題点を共有した。強みとしては、アジアの大学との連携を強化している、特定の学科に所属する学生を全員留学させる制度がある等が挙がった。問題点としては、保護者への対応が難しい、交換留学において学生の受入と派遣の人数に差が出てしまう、外国人留学生が病んでしまう等の意見があった。
② 国際教育交流の基礎概論
国際教育交流の現状について、派遣・受入の両面からお話しいただいた。派遣については、日本人学生が関心を持っている留学先と、企業が重要拠点と考える国・地域に差があるということが印象的だった。受入については、日本語があまりできない非漢字圏の学生が急増しているという事例に接し、こういった学生をどうケアするか考えていかなければと思った。
③ 国際教育交流業務内容の紹介
グループに分かれ、各自が担当している業務を共有した。国際教育交流分野の業務が多岐にわたることや、各大学においてさまざまな取り組みを行っていることを知り、参考になった。また、業務にあたり学内の各部署、外部の団体等との連携が不可欠であることを再認識し、日頃からこまめに連絡を取ることの重要性を実感した。
④ 派遣留学
派遣留学業務の全体像を把握したうえで、他大学の取り組みを知ることを目的とした講義だった。特に印象に残ったのは、大学における派遣留学は「建学の精神」「人材育成目標」「国際交流方針」を達成するための一つの手段という話だった。本学でも派遣留学者数を増やそうとしているが、なぜそれが必要なのか、それがどういう意味を持つのか考えるきっかけとなった。また、派遣留学業務を行う中で起こりうるいくつかの課題に対し、各大学でどのような対応をするか聞くことができ、参考になった。
⑤ 留学生アドバイジング
留学生との接し方について学ぶ講義だった。私自身も普段の業務で留学生と接する機会があるが、慣れない国で不安な気持ちを抱える留学生の立場に立ってコミュニケーションをとるよう心掛けたいと感じた。グループディスカッションでは、留学生対応で問題になっていることをグループで話し合った。掲示等を見てくれない、呼んでも窓口に来ない、留学生同士でかたまり、日本人学生との交流が少ない等の意見が出た。留学生に寄り添う姿勢が必要な一方、指導すべき点は指導するというバランスが難しいと感じた。
⑥ 全体討議・まとめ
講師や他大学へ質問をする時間が設けられた。「海外に目を向ける学生が少ないがどうしたらいいか」という問いに対しては、講師からどの学部のどういった学生がどのような留学をしているかを分析し、留学をしそうな学生に特化して情報を発信してはどうかとの意見が出た。また、「感情をぶつけてくる外国人留学生にどのように接したらよいか」という問いに対しては、講師より不平・不満を吐き出させることも必要なので、まずはじっくり話を聞き気分を落ち着かせるとよいとのアドバイスがあった。

3.研修を終えて
今回の研修を通じ、国際教育交流の基礎知識を身に着けるとともに、他大学の取り組みや課題について意見交換をすることができ、非常に参考になった。この研修で学んだことや考えたことを、今後の業務にも生かしていきたい。


報告者:水野 雄介(明治大学 国際教育事務室)


1 研修概要
本研修は,国際教育交流業務の初任者(担当となって3年以内の教職員等)を対象とし,講義及びグループでのディスカッション等により,国際教育交流の基礎知識を習得することを目的として実施された。
参加者の担当業務は,派遣留学業務,外国人留学生の受入業務,海外との学術交流に関する業務など様々で,参加者同士での多角的な視野からの意見交換が行われた。

2 各講義の内容
(1) アイスブレーキング
はじめにアイスブレーキングとして,参加者同士での自己紹介やグループでの共通点を見つけるディスカッションが行われた。
各大学での国際化への取り組み方は様々であったが,「大学全体として国際化を進められていないこと」を課題とする意見が聞かれ,印象に残った。

(2) 国際教育交流の基礎概論
世界の留学生の派遣・受入れの動向や国内の国際教育交流に関する政策,企業の動き等について,統計資料を踏まえながらご説明いただいた。
 全体としての世界の留学生という視点から,日本での派遣と受入,また,留学終了後の進路に関わる企業の動きというように段階的に理解しやすく,世界や社会の動向との関係の中での国際教育交流を理解することができた。

(3)「国際教育交流業務の内容」
講義の導入の後,グループワークとして,自身の業務内容をリストアップ,グループ内での共有を行った。講義では,国際教育交流に係る業務の内容を概観し,業務における「学内外との連携,円滑なコミュニケーション」の重要性が指摘された。
「学内との連携,円滑なコミュニケーション」については,アイスブレーキングの際に聞かれた「大学全体として国際化を進められていない」という課題にも通じる部分があるように感じられた。

(4)派遣留学業務の概要
海外への派遣留学について,日本の現状や具体的な業務の概要をケーススタディや日本大学での事例紹介を含めながらご説明いただいた。
「募集要項や応募書類様式は学生との契約書である」といった実務でのポイントの紹介は非常に興味深く,業務を進めていくうえで押さえておくべき部分を知ることができた。

(5)留学生アドバイジング
留学生と接する際の心構えや留学生とのより良い関係を築くための方法について,ご説明いただいた。
グループでの意見交換の際には,「日本人は真面目すぎる」と考えている留学生の事例を挙げた参加者がおり,留学生が文化の違いや母国語ではない言語によりコミュニケーションを行っているという前提を忘れずに接する必要があることを強く感じた。


3 全体討議・まとめ
最後に研修全体を通しての質問や情報共有等が行われ,「派遣留学の実務」や「留学生対応」,「業務の効率化」等について,参加者からの質問や講師からのアドバイスがあった。

本研修を通して,各大学の国際化に関する取り組みは様々であるが,課題は共通する部分が多いように感じられた。本研修で得られたネットワークを通じ,他大学の方とも連携を取りながら,日本の大学全体として共通の課題を解決していければと考える。
本研修で得られた知識を活かし,今後の業務に励んでいきたい。


研修の様子

研修の様子 事務局長より挨拶

研修の様子


研修(グループワーク)

研修の様子


情報交換会




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