APAIE2017 (台湾 高雄)

報告:APAIE2017 年次大会参加報告(東北大学)

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APAIE2017の「STUDY in JAPANブース(日本合同ブース)」に出展した団体より、
東北大学様に、事前の準備や大会中の活動について、
報告書を執筆していただきました。出展の参考事例としてご覧ください。

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◆JAFSAブース出展参加報告(東北大学)◆

開催期間:2017年3月21日(火)~3月23日(木)
場所:Kaohsiung Exhibition Center (台湾・高雄市)


2017年3月に台湾の高雄市で開催されたAPAIE年次大会に参加した。東北大学としてAPAIEへの参加はこれが6回目ではあるが、今回は東北大学にとって記念すべき第一回目の「フルブース」参加であり、同行したロベール・マルタン准教授、坂本友香特任准教授とともに気合を入れて臨んだ大会参加となった。


初のフルブース出展


APAIE、NAFSA、EAIE等、国際協議会の年次大会で日本の大学ブース出展を取りまとめるJAFSAでは、テーブル形式のブースを他大学と時間帯で共有する「シェアブース」と、大会開催中ブースを専用で使える「フルブース」を各出展大学のニーズや予算規模に合わせて用意している。東北大学は、昨年までは「シェアブース」での参加だったが学生交流の活発化に伴い、今年から「フルブース」に変更した。


東北大働き蜂トリオと協定校担当者

実は「シェアブース」出展にしたのもここ数年のことで、それ以前は、NAFSAやEAIEに比して参加者の少ないAPAIEでのブース出展に、私も含め大学は懐疑的であった。
しかしブースなしでの参加当時は、協定校との面談はもっぱら先方のブースか、打ち合わせスペースを求めて会場内を徘徊するという状況だった為、協定校との面談が増え出した数年前に思い切って「シェアブース」出展に、そして今年は「フルブース」に切り替えた。本音を言えば、せっかく自分たち専用のブースが使えるので、少しゆったりスケジュールを組みたかったが、悲しいかな、日本人と日本在住歴の長いカナダ人の「働き蜂トリオ」は、好況に甘んずることなく、協定校との面談スケジュールを目いっぱい入れ会場に乗り込む事となった。


協定校との面談


エラスムス・ムンドゥスやニュー・コロンボプラン等の学生の流動化を促す施策の後押しもあり、近年はアジアへの留学熱が高まりつつある。
東北大学ではG30やSGUの採択を受け、文理両分野で英語のみで学べる交換留学プログラムやサマープログラムをいち早く整備していたため、非漢字圏の学生を中心にここ5~6年で留学生数は激増している。また、GGJの採択で派遣留学プログラムも飛躍的に拡大したので、学生のモビリティはこれまで以上に活発化しており、学生交流を促進するための周知活動やプログラム開発には、一度に多くの協定校関係者と面談できるAPAIE等の国際協議会への参加が欠かせないと感じる。


APAIE高雄大会では、3日間で40校近くの協定校と面談し、予めアポを取っていなかった協定校関係者も「近くまで来たから挨拶だけ」と次々にブースに立ち寄ってくれた。面談内容は、『新規プログラムの紹介』、『交換中の学生の近況報告』、『来年の学生交換の展望』、『学生交換における語学要件の確認や交渉』、『新規協定締結に向けた協議』など様々であった。
昨年のAPAIEで企画を約束したドイツ派遣留学プログラムも、この3月に無事、実施することが出来、しばらく学生の行き来がなかったオーストラリアの協定校とも最新情報を更新し合い、交流再開の意向を確認する事ができた。


協定校との面談の様子

過去には、協定校との面談で交換中の学生が抱えるデリケートな問題について話し合った事もある。メールだけでは誤解が生じる可能性のある、非常に難しい案件ではあったが、協定校担当者と顔を突き合わせて話し合い、対策を練り、帰国後にAPAIEで合意した内容を互いにすぐに実行したため、問題は無事解決した。後にいただいたお礼のメールの結び、「See you soon」が示唆するように、我々国際教育交流に携わる大学教職員にとって、APAIE等の国際協議会は、世界各国在住の「Colleagues=同僚」と信頼関係を構築・維持する「職場」とも言えるのではないか。

国際協議会の魅力


APAIE高雄大会では、嬉しい再会もあった。4年前に東北大学を卒業した元留学生がマレーシアの協定校代表者としてブースに挨拶に来てくれたのである。工学研究科の博士課程在籍中も、研究の合間を縫って国際交流活動に熱心に取り組む学生だったが、帰国後、赴任した大学で建築を教えながら国際交流担当も兼任しているとのことで、早速、来年度の学生交流につき協議した。


元留学生との嬉しい再会

APAIE等の国際協議会の魅力は、海外の大学関係者との交流だけではなくJAFSAの合同日本ブースや独自に出展されている日本の大学関係者との情報交換やネットワーク構築も出来る事である。同じ日本とは言え、それほど頻繁に顔を合せられるわけではないので、各大学で実施しているプログラムや学生交流の動向、教職員の研修に関する情報交換や共同研究の打ち合わせなどにも非常に有益となる。
数年前の協議会の年次大会に出席した後、帰りのフライトで偶然、席が隣になった名古屋大学の星野先生とは、初対面にもかかわらず機中で話が盛り上がり、翌年のAPAIEでは共同発表をする展開となった。偶然か必然かよく分からない出会いだったが、大学を越えた協働作業が実現したのである。


近年はブースでの活動が忙しくあまり時間は取れないが、自分の関心があるセッションやラウンドテーブルに参加し、世界の学生交流の動向や国際教育交流のトレンド、研究成果等から新しい施策のヒントも得るようにもしている。

昨年のAPAIEメルボルン大会で参加したセッションで、ある大学の取り組みにインスパイアされ、帰国後すぐに、短期研修プログラムの開発に向け学内で議論を始めた。他国や他大学のグッドプラクティスをまとめて学べる国際協議会は、私たちにとって期間限定の「学び舎」でもあるとも言えるのではないだろうか。

大学の運営費交付金が年々縮小する中、限られた予算で、世界中のパートナーとの情報交換・共有、ネットワーク構築、自己・相互研鑽が出来る一石数鳥の国際協議会は費用対効果のあるありがたい存在である。早朝からミーティングがぎっしり、そして夜はレセプションを梯子しながら面談できなかった協定校関係者に挨拶をして回る。ホテルに戻るとアウェイでのホームゲーム、つまり日本での通常業務やメール対応に追われる。決して楽な出張とは言えないが、おそらく全世界から集う参加者も同じ状況だと思う。しかし、なぜ皆、毎年戻ってくるのか。それは私たち国際教育交流に携わる者が、同じ目標を共有しているからに他ならない。
全ては学生のために!


最後に、JAFSA事務局の高田さんと小林さんの日本ブースの取りまとめ、会場との過酷な交渉・調整、設営補助、参加大学へのきめ細やかなご支援にこの場を借りて御礼申し上げたい。


 報告者:末松 和子 
 (東北大学 グローバルラーニングセンター 教授)




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