EAIE2018(ジュネーブ/スイス)

報告:EAIE2018年次大会参加報告(名古屋外国語大学)

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EAIE2018の「STUDY in JAPANブース(日本合同ブース)」に出展した団体より、
名古屋外国語大学様に、事前の準備や大会中の活動について、
報告書を執筆していただきました。出展の参考事例としてご覧ください。
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◆STUDY in JAPANブース出展参加報告(名古屋外国語大学)◆

開催期間:2018年9月11日(火)~9月14日(日)(ブース展示期間は9月12日~9月14日)
場所: スイス・ジュネーブ、Palais des Expositions et desCongrès(Palexpo)


総評


大会会場「Palexpo」外観 (EAIE2018)

本学は2016年までAnnual EAIE Conference and Exhibition(EAIE)ではブースを持たない形で教職員を派遣していたが、本学が新学部設立に際し10副言語を教授するにあたり、ヨーロッパとの大学間交流や学生交換も展開するため、それまでのNAFSAのフルブース参加を、NAFSAとEAIEでシェアブースを持つ方法に2017年度から変更した。
今年はこの方法を実施して2年目になるが、本学がNAFSAやEAIEに対して設定している目標はほほ達成できていると感じている。

NAFSAとEAIEの背景・環境の違いや国際交流活動の内容の変化により、大会参加の準備や計画設定を変更する必要はあるものの、今年のジュネーブ大会への“STUDY in JAPAN”へのシェアブースでの参加で、有機的に実践的な人的交流、情報収集、特にヨーロッパにおける最新の国際交流に対する理解、今後の課題設定を結果として得られた。
国際交流の世界も他の業種と同様、以前に比べてクライアントとはOn Line でのコミュニケーションが日常になっている。しかしながら4日間で主にヨーロッパの100人以上のクライアントとface to faceでコミュニケーションがとれるのは、今回の参加でEAIEを利用する事が有意義であると感じた。


本学の今大会での取り組みと感想


一般的にEAIEではNAFSAやAPAIE同様、既存の協定校との会議、新規協定校の開拓、セッションへの参加、情報収集やStaff Development(SD)が参加大学の目的となる。
しかしながら派遣する教職員の職務責任、経験や人脈によって、本大会で達成するべき目的と課題は違うと考えられる。そのため本学は事前の話合いで、参加する教職員は自分の計画を立てて行動する形をとる事にした。


本学ブース (EAIE2018)

1.派遣職員

4名を派遣したが、そのうち2名は管理職、2名は4年以上国際交流部で実務経験がある留学生受入れ担当と派遣担当で、すでにNAFSA等の参加を経験していたので、協定校とのアポとりからセッションの参加まで自由に日程設定をした。
一対一で、自分のクライアントと集中的に顔合わせをし、Web等で解決できなかった事項に関する回答を確実に得、情報の収集だけでなくその方法まで聞くことができ、担当者同士の人的連携を強化する特化した会議が持てた。


2.新規協定大学の開拓について


事前にEAIEから発表された参加者リストを利用して、いくつかアポの設定の依頼を試みたが反応が悪かった。この方法による新規開拓協定校さがしは毎年難しくなってきていると感じた。
そもそもEAIEには、すでに多くの海外協定校を持っている国際交流が盛んな大学が多い。その中で特定な国(たとえば日本)の協定校を探している大学もあるが、それを事前に知る事はEAIEの参加者リストから探すのは困難である。
本学は今大会で7大学ほどの新規協定校の開拓ができたと思うが、そのうち2大学はブースをたまたま訪ねてきた大学、5大学は既存の協定校の紹介であった。既存の協定校はレセプションやランチで会った時にお願いをして新規の協定校との会議をその場で設定した。


3.ブースについて


本学にとっては予算的にも活動的にもシェアブースが最適であった。シェアブースを8.5時間使用できたので4人の教職員で予定したすべての協定校との会議には十分な時間であった。ブース自体の面倒な設営や管理、EAIEに参加する事自体もJAFSAにより手厚くサポートされているので、“STUDY in JAPAN”に参加する事により、会議等の業務に集中できるのも利点だと思う。

ブースのテーブルには案内書1種類と日本のお菓子、協定校へのギフトを配置した。案内書に関してはどの大学も多くの紙媒体を持って帰らない傾向があり、多く手渡しても廃棄される可能性が高いので1種類に留め、他の資料を希望する大学には後日郵送をする事とした。


本学カウンターでの対応の様子 (EAIE2018)

本学のブースでは、ブースを使用している時間は必ず一人の職員がテーブル近くに立ってWalk-inのクライアントに対応をした。日本ブースは桜の装飾の効果もあり、立ち寄る人も多いと感じた。日本での協定校を探しているという問い合わせも3日間で15件以上あった。EAIE参加者の中にはブースを持たず単独で参加している大学関係者も多く、Walk-inのクライアント対応を積極的に行った事により、新規に協定を締結できる大学もあった
問い合わせの中に、本学で教授していない分野を持つ大学との協定を望んでいる訪問者に対して"STUDY in JAPAN"の中で最適な大学に紹介できず、すぐに対応できる情報がなかったので、今後は"STUDY in JAPAN"内での協力体制も構築し、All Japanでの対応ができたらと思った。


国単位で参加大学を集結して大規模区画を持つ形をとっている国は、日本以外には韓国、オーストラリア、ドイツ、フランス、ロシア、台湾等があった。グルーピングによる区画は大きければ大きいほどその国の教育の質の誇示、国際交流に対する取り組みの真剣さ、留学に対する配慮を象徴しているように受け取られやすいと感じた。同様に海外の協定校も日本のグループによる取り組みに関して好印象を持っていると考えられるので、本学にとって"STUDY in JAPAN"の一員としてEAIEに参加する事はヨーロッパにおける活動において有効であると感じている。
ヨーロッパの大学では、まだまだ日本になじみの薄い学生に日本留学を推進しようと努力している大学もあるため、他国のグループブースのように、日本を広く浅く知ってもらう資料やギフトを配布するなどのイベントを考え、桜の装飾に加えもう一つ盛り上がりがあると、さらにグルーピング効果があがるのではないかとも感じた。
今回、日本ブースの前にUMAPがブースを設けられたが、大学ごとの紹介だけよりも日本のMulti-dimensionalな国際交流活動を紹介できていて、このような機関が出展されるとよりAll Japanの効果があると感じた。


韓国ブース (EAIE2018)

オーストラリアブース (EAIE2018)

ロシアブース (EAIE2018)


4. セッションについて


セッションへの選択はそれぞれの教職員の興味と行動計画により自由設定とした。
昨年来ヨーロッパに於ける協定校よりERASMUS奨学金の日本の大学への配分や単位の互換の問い合わせが多いので、ERASMUS関係のセッションに多く参加した。ERASMUSの発足以来、早いスピードで内容の進化を遂げていると同時に、EUの国々が独自のビザ方式や学生支援を行っているので、その両方の内容を網羅するセッションに多く参加した。
また、今回得た情報を元に本学でもデータや情報の蓄積とプロファイリングを今後しなければいけないと感じた。多くのセッションでスマートフォンによる投票方式がとられ、参加型になっていた。その場で大学の対応や意見を集約して発表する形を体験し、IT、アプリ、データベースを国際交流活動に日常的に取り入れる業務体系の確立が必要と感じた。


会場外での活動


会場から列車で数分の「ジュネーブ中央駅」(スイス各地への列車が発着する主要駅)

夜はいくつかのレセプションに参加した。NAFSAよりも小規模な大学主催のものが多いと感じた。そのためゆっくり、静かな環境で協定校や協定校の協定校の担当者と話ができた。

EAIE開催前は協定校とジュネーブで個別に面会を行い、EAIE参加後は協定校訪問をした。今大会のジュネーブ市は他のヨーロッパの国への交通アクセスもよかったので、EAIE参加後、1週間で6大学を訪問できた。本学から派遣している学生やこれから本学に留学をしてくる予定の学生と面談する事ができた。単独でヨーロッパに出張に出直すよりも短時間で効率的に協定校訪問ができた


今後の課題


●今回得た情報と人脈を継続的に保持する形態を国際交流部で構築する。
●STUDY in JAPANでお会いした日本の大学との国際交流部実務レベルの交流を実行する。
●さらに有効なEAIEの利用方法を模索する。(次回は一人分の参加経費を削って、EAIE大会会場の外で本学主催のレセプションやイベントを開催する等) 


報告者:丹波恵美/名古屋外国語大学
国際交流部・国際交流ディレクター




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