FICHET

報告:第1回台日大学学長フォーラム(台北市、2011年12月18-21日)

2011年8月、台湾教育部國際文教處(文部科学省に相当)と財團法人高等教育國際合作基金會(FICHET)の代表団がJAFSAを訪問し、台湾と日本の留学事情について意見交換を行いました。その際、FICHETとは協力関係促進のための協定を締結しました。そしてこの度、台湾教育部より台湾と日本の学長及び学術などの交流を促進することを目的とした「第一回台日大学学長フォーラム」へJAFSAが招待を受け、ハラダ副会長が参加しました。

<実施報告>
2011年12月19日に第一回台日大学学長フォーラムが台北の淡江大学において行われた。日本からは私立大学理事長及び学長10名、国際交流担当責任者10名、そして日本私立大学協会の代表とJAFSAの代表等が参加した。我々は、台湾側の私立大学の37名の学長及び15名の国際交流担当責任者等に迎えられた。このフォーラムのテーマは、「大学が直面する新たな趨勢とその機会」である。目的は台日大学間の学術交流及び協力の促進、そして学長同士の学術交流訪問、学生・教員間交流及び共同研究の促進を図ることであった。教育部国際文化教育事業所の林文通所長のあいさつには、両国が直面しているグローバリゼーションに伴う国際教育の急速な発展から生じる共通の問題点を一緒に考え、解決策を共有するために、台湾と日本の国際教育交流関係を強化したいという強い気持ちが示されていた。



フォーラムは、3つのセッションで進められた。第一セッションは「大学の発展と学校経営」、第二セッションは「国際連携と留学生の受け入れ」、第三セッションは大学の発展と産学官連携」であった。各セッションは台湾側日本側ともにそれぞれ2大学の学長が発表し、その後質疑応答の時間を設けた。以下、筆者がコーディネータとして参加した第二セッションの内容について少し紹介する。

第二セッションの台湾側からの発表者は、銘傅大学の李学長及び文藻外語学院の蘇学長、そして日本側からの発表者は、同志社大学国際センターの山内センター長及び西南学院大学のバークリー学長であった。この4名をコーディネートするのは、義守大学の傅前学長及び筆者の二人であった。第1発表者の李学長は、大学は世界をつなぐグローバルシチズンを育成する役割があり、優秀な学生を獲得するためには、大学の国際学術認可が一つの方法であると提案し、銘傅大学の国際学院がアメリカ中部州高等教育システムからの認可を得た事例を紹介した。第2発表者の山内センター長は同志社大学が加盟しているいくつかの国際大学コンソーシアムによって積極的に促進している学生交流について説明を行った。また、グローバル30の補助金によってコンソーシアム型の連携モデルを強化し、優秀な学生を獲得できる事例を説明した。第3の発表者の蘇学長は、大学は持続的な発展をするためには大学自身が国際化を行わなければならないと主張した。しかし、国際化を進めるためには財政上の難問があり、このような問題を克服するためには、多数の大学、又は今回のように国同士の国際連携によって問題を緩和できるための良いアイディアを共有することが重要になってくると主張した。最後の発表者のバークリー学長は、これまではアメリカとの言語教育における交流を積極的に行ってきたが、これからはアジアも視野に入れる必要があり、教授、学生、そして地域を巻き込んだ国際教育交流を行い、留学生数を学生全体の1割にすることを目標にしたいと考え、同時に西南学院大学から同じ数の学生を海外受け入れ先に派遣したいと考えている、と述べた。そうするためには海外大学との戦略的連携が重要になると述べた。



閉会式において主催校である淡江大学の張学長は、第1回台日大学学長フォーラムは両国の今後の国際教育交流の発展の始まりとして考えてもらいたいと述べ、急速に変化していく社会に対応するために協力し、このような情報交換会を継続的に行うべく、ぜひ次年度は第2回目のフォーラムを日本で開催してほしいと述べて、会は終了した。
                           <報告者:ジョージ・R・ハラダ(JAFSA副会長・広島経済大学)>



<開催概要>


第一回台日本大学学長フォーラム
日時:2011年12月18日(日)~12月21日(水)
主催:台湾教育部
会場:淡江大学(台北市)
JAFSA参加者:ジョージ・R・ハラダ副会長(広島経済大学・国際交流室長)




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