過去の実施報告

報告:JAFSA中国フォーラム(2013年12月13日、名古屋)

JAFSA中国フォーラム 実施報告



実施概要


日 時: 2013年12月13日(金)13:30-17:45
会 場: 名古屋大学総合文系館カンファレンスルーム
講 師: 白土 悟氏(九州大学留学生センター准教授) 
     澤谷 敏行氏(関西学院大学国際連携機構)
参加者: 21名
主 催: 特定非営利活動法人JAFSA(国際教育交流協議会)
共 催: 名古屋大学国際教育交流本部国際教育交流センター


実施報告


報告者:谷口 勝浩(大阪国際大学国際交流課主事)

JAFSA中国フォーラムは、中国関連のテーマを取り上げて年一回開催されている。
今回は、日中関係を中国の留学政策から捉え直して、派遣と受入れ短期プログラムの事例紹介を中心に意見交換を行った。JAFSAから本フォーラムのコーディネーターを仰せつかり、9月から準備を行い、今回名古屋大学の協力を得て行われた。



【白土 悟氏:基調講演「現代中国の留学政策からみた日本との教育交流について」】
経済交流・文化交流という平和関係をベースとした交流の上に、留学交流が築かれているのだが、昨今の悪化した日中関係から経済交流・文化交流・留学交流のどの分野も停滞気味となっている。
だが、各分野の交流の蓄積はそれぞれの分野のダメージをカバーできるような関係になり得るのではいか。膠着状態の今、一気打開のための首脳会談が待たれるが、留学送り出し国としての中国は英語圏への留学生派遣を重視しており(特にアメリカ)、落ち込んだ日本留学が補わないといけない溝は大きい。

【短期交流プログラム事例紹介】
≪1≫政府系派遣プログラム「国際交流基金 大学生派遣事業」
 (独立行政法人国際交流基金 日中交流センター 事務局次長代理 野田 昭彦氏)
外務省の外郭団体。高校生の受入派遣事業もあるが、今回は大学生派遣事業の事例紹介を行った。
中国は広大なので、沿海部ではない都市も入れて合計12都市に日中ふれあい広場という常設スペースを設けており、年6回分の予算でふれあい広場でのイベント事業を大学生から公募して前期・後期各3回ずつ実施している。年30件余りの応募がある。地方色豊かなものが多い。(各地の踊りなどの紹介や食文化の紹介) 以前は、発表会のような一方的な文化紹介であったが、最近はプロジェクトベースドラーニングの手法で、日本側チームと中国側チームの事前調整から主体的に学生に関わってもらい、なるべく基金は進捗のチェックなどオブザーブ役になるようにしている。
この事業は手間がかかるものの非常に満足度が高いので、その他地域での開催も検討している。

≪2≫民間受入れプログラム「日中留学推進機構 翔飛日本プログラム」
 (特定非営利活動法人日中留学推進機構 理事・事務局長 吉田 健一氏)
中国教育部の外郭団体の日本側カウンターパートである日中留学推進機構は、中国からの2週間日本プログラムの事務局としてこれまで1000名以上の短期プログラム生を受け入れている。中国全土からの参加があるが、参加費の一部を中国の大学から援助してもらっての参加者、全額自己負担の参加者などいろいろとのこと。大学が研修団を仕立てて来日するパターンもあるらしい。先月中国の大学の学部長クラスの高等教育使節団の受け入れもあり、徐々に改善の兆しが見えているような感触あるとのこと。

【澤谷 敏行氏:講演「日中間における実践的な交流を探る-異なった体制と理念を超えて-」】 
経済学や医学など西洋の概念の翻訳語が日本語から中国へ導入されたこれまでの過去から、最近は文化面の日本からの輸入語に変化するなど、科学技術の面ではキャッチアップを終えて日本を凌駕してきている。

【結語】
冷却している二国間であるが、相互理解のために教育交流の与えるインパクトは非常に大きい事は、我々教育者にとっては既知のことで、この教育交流の糸を大事に切らずに育てることが1番大切ではないか、ということで司会役としてフォーラムを締めくくった。





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