国際共修とは、多様な文化的・言語的背景をもつ学生同士の学び合いの場を指すとともに、そうした学習環境をファシリテーションによって作り上げる教育的仕掛けのことも指します。
学習者の文化的・言語的多様性を活かすために、国際共修ではそうした多様性を「学びのリソース」として積極的にもちより、突き合わせることで、学習者が自身の価値観の再構築を図ることを促します。
その一方で、国際共修に参加する学生および教職員は、文化的・言語的多様性により生ずるマジョリティとマイノリティの関係性やステレオタイプ、無意識の偏見、コミュニケーションスタイルの違い等について意識的になることも必要です。
そのような意識化がなければ、多様であることが真に尊重され、誰もが学習者として公平に迎えられるような環境を作ることは困難です。つまり、国際共修にとって、多様性、公平性、そして包摂(Diversity, Equity & Inclusion; DEI)はとても関係の深い概念なのです。
2023年度JAFSA国際共修研修は、DEIの中でもとくに多様性と包摂性(D&I)に注目し、これらについて体験的に理解を深めながら、国際共修の実践へ取り入れるために必要なポイントを協働学習により学ぶことを目的とします。
具体的には、参加者がD&Iを「自分ごと」としてとらえられるような講義とミニワークをおこなった後、D&Iの視点を取り入れた国際共修について、グループワークにより深く考察します。
国際共修とD&Iの関係を理解し、国際共修に参加するすべての学生が自分らしく学ぶことができるような環境作りに向けた姿勢を身につけることが、本研修の目標です。
そして、国際共修のより質の高い実践のために、参加者同士のネットワークを築くことも、本研修のもう一つのねらいとします。
研修名: JAFSA国際共修研修2023「Diversity(多様性) & Inclusion(包摂性)を国際共修に活かす」~すべての学習者が自分らしく学べるように~
日 時: 2023年11月10日(金)10:00-12:30「研修」、12:30-13:00オプション(参加任意)「ランチ交流会」
形 式: オンラインにて(Zoom)
参加者: 17名/14団体会員(14大学)16名、個人賛助会員1名
大阪商業大学、学習院大学、神奈川大学、関西学院大学、
札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部、昭和女子大学、
創価大学、帝京大学、東京家政大学、名古屋大学、名古屋工業大学、
南山大学、一橋大学、立命館アジア太平洋大学
末松 和子
東北大学 副理事(国際交流担当)高度教養教育・学生支援機構 グローバルラーニングセンター 副センター長・教授
平井 達也
立命館アジア太平洋大学 教育開発・学修支援センター 教授
米澤 由香子
東北大学 高度教養教育・学生支援機構 グローバルラーニングセンター 准教授
秋庭 裕子
東京学芸大学 大学教育研究基盤センター機構 国際交流/留学生センター 准教授
【当日の流れ】
9:00~ 9:05 開会のあいさつ
9:05~ 9:40 Diversity(多様性)を自分ごとにする講義とワーク
9:40~10:30 Inclusion(包摂性)の意味と意義を考える講義とワーク
10:30~10:35 前半のまとめ
10:35~10:45 休憩
10:45~11:45 グループワーク概要説明&グループワーク「国際共修にD&Iの視点を取り入れる」
11:45~12:05 グループワーク成果発表
12:05~12:25 解決事例の説明+Q&A
12:25~12:30 閉会のあいさつ
12:30~13:00 (オプション、参加任意)ランチ交流会
<参加者の声>
<参加者の声>
<参加者の声>
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(国際教育交流協議会)