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【報告】2025年度JAFSA大学国際化マネジメント研修(対面開催:2025年12月20日(土) 立命館大学 朱雀キャンパス)

【報告】2025年度JAFSA大学国際化マネジメント研修(対面開催:2025年12月20日(土) 立命館大学 朱雀キャンパス)

研修概要

大学国際化は複数の学内組織が連携して包括的に取り組むことに真の意味があります。なぜなら、大学国際化は大学運営と不可分の関係にあるからです。国際アドミッションや留学生リクルーティング、派遣留学プログラム開発、カリキュラムの国際化、国際共同研究の推進、多様性と包摂性を取り込んだキャンパスづくりなど、現代の大学国際化は多様です。これらの様々な取り組みを大学のミッションや特徴に沿って計画し、複数組織間の連携により協働的に進めることのできる人材が、大学の様々な領域で求められるようになりました。

本「大学国際化マネジメント研修」では、複雑化・高度化する大学国際化を進める人材の組織的な育成と活用を取り上げます。研修では、大学国際化マネジメントの人材育成に関する課題設定をしたうえで、参加者で協働して取り組むグループワークを組み合わせます。各大学の複数の組織からチームとして参加いただくことにより、ご所属大学のミッションや特徴に基づいた実践的な議論を展開することを企図しています。また、参加者同士の大学間交流も開催目的の重要な一項目としています。

開催データ:

研修名: JAFSA大学国際化マネジメント研修2025
日 時:  2025年12月20日(土)10:00-16:00
形 式: 対面開催(立命館大学 朱雀キャンパス)
参加者: 29名/8大学(各大学より異なる組織からあわせて 3~4 名ずつ参加)
追手門学院大学、関西学院大学、九州大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、帝京大学、長岡技術科学大学、長崎純心大学

講 師:(講義順、敬称略)

大学国際担当上級管理職に関する実証的研究チーム
科学研究費助成事業(基盤研究(C))「大学国際化マネジメントにおける上級管理職のキャリア形成に関する国際比較研究」

米澤 由香子
東北大学 高度教養教育・学生支援機構
太田 浩
一橋大学 全学共通教育センター
堀江 未来
立命館大学 グローバル教養学部
佐藤 万知
京都大学 教育学研究科

研修内容

【事前課題】
1. 事前研修として動画資料を視聴
2. 「貴学の国際化が目指す方向」および「そこに見られる課題や今後の国際化に向けて変化が必要だと思うこと」の2点を、参加者で集まりブレインストーミング

【当日の流れ】
09:40~      受付
09:55~10:00  事務局挨拶
10:00~10:15  研修の目的と概要説明
10:15~11:30  話題提供
11:30~13:00  昼食交流会
13:00~14:20  グループワーク①
14:20~14:30  休憩
14:30~15:50  グループワーク②
15:50~16:00  総括

研修当日の様子

<開会の挨拶>
<グループワークの様子>
<昼食交流会>
<昼食交流会の様子>

研修後のアンケート結果 ※一部抜粋

◆大学ごとのチームでの参加形式について、よかった点、気になった点、提案などお聞かせください。

  • 事前準備から他部署メンバーと意見交換ができ、広い視点で学ぶことができ非常に良かったです。
  • 国際業務に関する研修で、あえて他部署の職員も含めたチーム形式での参加とした点は画期的だと感じました。一方で、本学の現状を踏まえると、大学の国際化はもはや国際部署だけで担えるものではなく、全学的な取組が不可欠です。その意味で、他部署の職員とともにチームで参加できた今回は、今後の連携を考える上での良いきっかけになったと思います。
  • はじめは、他大学との混合チームのほうがいいと思ったが、同じ職場でもなかなかこのような時間は取れず、また”外野”ぬきでじっくり話すこともできないため、このような機会をいただけたのは非常によかった。
  • 国際部署だけで立案した計画は中々理解を得にくいので、他部署との参加を必須にした点がよかった。
  • 同じ大学でも、今回のようなメンバーで活動する時間は取れないので、とても良い議論をすることができました。他大学の方とも昼食の時間に交流ができ、貴重な情報を得ることができました。

◆参加により期待していた学びは得られましたか。

  • 大学国際化を進めるにあたり、複数のプロセスを順に進めなければならないことを再認識することができました。
    本学は国際化に関する方針はあるものの、アクションプランが設定できていないことから、大学全体として国際化に向けた動きが無く、実務担当者が日々の業務を「こなす」だけの状態となっています。まずは大学全体として、国際化に向けたアクションプランを設定し、そのアクションプランを基に教員・職員それぞれ立場から意見を出し合い、各部署を巻き込みながら大学全体で国際化を進めたいと考えています。
  • 大学の設置形態や規模にはそれぞれ違いがあるものの、国際化に関して直面している課題には共通点もあるという印象を持ちました。
  • 本学では国際化に限定せず、「人材の育成」が今後の大学の運営にあたっては非常に重要であることを再認識することができました。特に前半の先生方からの講演の内容を所属長に伝えたうえで、大学運営の見直しや改善に活用していただきたいと考えています。
  • 国際化を学生視点で考えること。学生にどのような力を身に付けてほしいのか、学生は国際化した大学でどのような力を身に付けたいと思っているのか、を考えること。

◆講師のファシリテーションはどうでしたか。

  • 説明もわかりやすく、「ちょっと理解がまだかな」という部分は、繰り返し説明してくださっていた。圧迫感がなくリラックスした雰囲気で対応してくださっていたこともあって、こちらも考えやすい状態になれたと思う。
  • 講師の進行は非常にスムーズで、参加者の意見を引き出す工夫があった。3人の講師による話題提供はバランスが良く、特に大学における具体的な事例は期待以上だった。
  • 各ファシリテーター、違った視点から提言いただき大変勉強になった。

◆各活動の時間配分は適切でしたか。

  • 集中して議論する一定の時間が必要であるため、終日の研修でも長くは感じなかった。
  • 前半の話題提供が、どの方ももう少し時間がほしかった(20分とか)。
  • もう少し研修会の時間が確保されていれば...と思っています。
    大変貴重なお話を聞くことができましたが、先生方のご説明が多少駆け足だったため、聞きそびれることもあり、大変勿体なく感じています。

◆グループワークについて、良かった点、改善が必要な点をお聞かせください。

  • 事前研修ビデオを見た後に事前に集まって研修の向き合い方を議論してワークに臨んだのがよかったと感じた。
  • たいてい、ワークショップなどのグループワークは時間が短い。これほどたっぷり時間をいただけたことはこれまでない。非常によかった。
  • 他大学の情報も多く伺うことができ、また自大学の教職員間で話す時間もたっぷりとってあり大変ありがたかったです。事前にワークシートをお送りいただいたことで互いに問題点と考える箇所や意見を出しておくこともできました。
  • 同じ大学内であっても他部署の職員とテーマに沿って意見交換をしながら、ワークシートを作成する手法がよかったです。時間配分が、どこかに張り出されるもしくは、配布していただけたらよかったと思いました。

◆今回の研修で特に現場で活かせそうなところがあれば、具体的に教えてください。

  • 太田浩先生がおっしゃっていた、「大学の都合だけでなく、学生の視点(利便性)を重視、ステークホルダー(卒業生会、産業界、地方自治体)も巻き込む」や「何をするか(始めるか)だけでなく、何をしない(やめる)かも大事」という考え方は、現場で活かせると考えています。
  • 「大学全体で状況を俯瞰しながら」を活かしていきます。年度内に、今回参加した教職員で検討会を実施することが決定しております。
  • 学生募集の観点から、国際化をどう打ち出すかという視点を得られた。しかしながら、本質的な課題に対しては、単独の部門で解決できる範囲を超えているように感じた。他部門との連携の重要性を再認識した。
  • 国際担当部署だけで国際化を進めるのは限界がある点を国際部だけではなく、他部署の職員と共有することが必要であることを痛感したため、その点を如何に改善していくのかについて研修として取り入れたいと思った。
  • 異文化感受性発達理論について、大変勉強になりましたので、他のスタッフに共有したいと思いました。互いを否定せず尊重するような国際人材を身近な部署内から目指していけるよう、チームリーダーとして働きかけていきます。

◆今後も大学国際化関連研修に参加したいですか。