2025年度 JAFSA海外教育フェア参加奨励金に採用され、2026年2月23日から27日にかけて香港で開催されたAPAIE2026年次大会に参加した。以下にその内容を報告する。
2025年度 JAFSA海外教育フェア参加奨励金に採用され、2026年2月23日から27日にかけて香港で開催されたAPAIE2026年次大会に参加した。以下にその内容を報告する。
本学として初の海外フェア参加にあたり、以下の目的を設定した。
・新規協定校の開拓
・既存協定校との関係強化
・国際教育トレンドの把握
・本学国際戦略の検討材料収集
事前の課題としては、自身の英語運用力や本学のアピールポイントの不足があった。参加決定から出発までの3カ月間は、通常業務・出張準備と並行して英語の集中トレーニングや学内リソースの整理を行った。
メールアドレスを公開したところ、すぐに多数のミーティング依頼が届き、驚いた。現地ですべてに対応することは困難であったため、「目的との整合性」「交流の実現可能性」といった基準を設け、精査のうえミーティングを設定した。
また、既存協定校および参加目的の達成につながる大学を選定し、本学からもミーティング依頼を行った。Calendlyを利用する大学が多かったため、本学も同ツールを導入した。
ミーティングを軸にスケジュールを構築し、空き時間にセッション参加ができるよう、全セッション内容を確認のうえ候補を選定した。
①会場の雰囲気
初日の午前は会場の雰囲気に圧倒されたが、場内MAPがわかりやすく、オープンスペースも充実していたため、比較的早く適応できた。初の海外フェア参加のため比較はできないが、この規模感もAPAIEの強みの一つであると感じた。
②ミーティング・セッション参加
1日あたり約10件、期間中合計31件の活動(ミーティングおよびセッション参加)を実施した。
ミーティングについては、事前に進行の型を準備していたため、現地でも大きな修正なく円滑に進めることができた。未協定校とのミーティングでは、5分程度の大学紹介の後、具体的な交流内容の検討・議論を行った。既存協定校とは過去5年間の交流実績を確認し、課題共有と改善提案を実施した。
すべてのミーティングを通じて、対面コミュニケーションの重要性を強く認識した。今回の参加により6校の新規協定候補を得ることができたほか、既存協定校との協議においても、交換留学の受入・派遣の不均衡といったメールでは具体的な議論に踏み込みにくかった内容について率直な意見交換ができ、改善に向けた前進が見られた。
また、本学のアピールポイントに関する事前の懸念(英語開講科目数など)については、質疑応答の中でも明確に問われ、率直に対応した結果、具体的な交流の目途が立てられないケースも複数件あった。これらは学内でも認識されている課題であるが、今回の経験により実態として確認することができたため、改めて学内で共有し、改善に向けた具体的なアクションにつなげていきたい。
セッション参加は、各国・地域の国際交流政策やトレンドを把握するうえで有益であった。一方で、関連分野の事前知識があれば、より理解が深まったと感じた。
なお、突発的なミーティングやスケジュール変更も発生したため、ある程度計画に余裕を持たせることが必要である。今回は一部計画がタイトであったため、次回への課題としたい。
①得られた知見
今回のAPAIE参加により、新規協定候補の開拓および既存協定校との交流拡充という成果を得た。また、その他の参加目的についても概ね達成することができ、以下の知見が得られた。
・中部地方の大学を希望する動き(一部大学において地方都市志向の高まり)
・名古屋圏の生活環境と都市機能のバランスへの評価
・交流希望校と本学学生の英語力との乖離
課題については既存認識の再確認という側面も大きいが、本学の優位性を具体的に把握できた点は大きな収穫であった。
②国際的な感覚に関する気づき
今回の経験を「国際的な感覚」という観点から振り返ると、異なる文化や社会的背景を持つ他者との交渉であることを前提としつつ、同時に共通の目的を持つパートナーであるという認識が重要であると感じた。
事前に知識として理解していた内容であっても、実際に体験することで得られる理解は質的に異なると感じた。これこそが国際交流の本質的な意義の一つであり、技術革新によって国内で得られる情報が増えた現代においても、学生はじめ学内で留学や現地経験を推進する理由であると再認識した。
今回、このような貴重な機会をくださったJAFSAおよび出張の許可をいただいた本学国際交流センターに感謝いたします。
愛知学院大学
国際交流センター
荒木 旬
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(国際教育交流協議会)