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報告:2022年度-APAIE2023バンコク大会参加- 国際教養大学 森田香奈子氏

報告:2022年度-APAIE2023バンコク大会参加- 国際教養大学 森田香奈子氏

今回、奨励金をいただいたことで、モチベーションと責任感をより強くしてAPAIEに臨むことができた。初めて尽くしのAPAIEで、反省点も多かったが、提携校からも、そして日本の他の大学の方々からも学ぶ点が多く、本学における国際センター業務にも活かせる点も多く、学びの多い時間だったことを改めて感じている。

1.準備編(ホテル飛行機)

APAIEへの参加はアーリーバード料金で申し込みができる11月末までに完了した。日程的には余裕があったが、その後すぐにホテルと航空券の手配を行った。結果的に、大学の規定内で会場まで徒歩数分の場所にホテルが手配できたが、わずかの差で、本学から同じくAPAIEに参加した他部署のスタッフがホテルを手配するころには満室になるなど、APAIE参加者の動きが活発になってきているのが間接的に感じられた。予定が分かれば、早めに航空券、ホテルの手配を行うことで、よりよい条件で手配でき、特にホテルが近いと移動に時間がかからない分、APAIE開催中の準備やその日ごとの報告書のまとめに時間を割くことができ時間を有効に活用できる。

2.準備編(提携校、その他とのアポイントメント)

学内で学生との面談のアレンジなどに活用していたCalendly(無料サービス)を利用してアポイントメントを取った。Google カレンダーとも同期できるため、一度設定すると予約が自動的に入ってくるようになっており、おかげで3日のAPAIE日程中はアポイントメント予約でいっぱいの状態で臨めたが、あまり詰めすぎると、融通が利かず非提携校を訪問することなどが難しくなってしまったため、予備時間も敢えて予定に含めておくべきだったと反省が残った。

3.情報交換会

APAIEの前日に、情報交換会に参加し、日本の大学の関係者の方々とお話する機会があったが、海外の提携校関係者と会うのとは一味違う有意義な時間となった。皆、APAIE目的でタイに集ったわけだが、それぞれの大学の、そして所属部署の目的は異なり、皆それぞれのミッションを背負ってAPAIEに参加しているということが分かった。また、一口に留学を取り扱っている部署(国際教養大学の場合は国際センター)と言っても、留学生に対して、または留学希望の日本人学生に対して、どの程度まで学生サービスを行うのかという点については、大学ごとに大きく異なり、そのような違いがあるということを念頭に会話を始めないと、話についていけなかったり、かみ合わなかったりするのだな、という発見もあった。
情報交換会で貴重な情報を得ただけでなく、今後相談したいことが出てきたときに連絡を取れるようなNetworkingができたことが大きな収穫だった。

2022年度JAFSA海外フェア参加奨励金受給の皆様と

4.APAIE日程中(Networking)

アポイントメントが確定している提携校に関しては、事前に最近の学生・教員の交流履歴や交換バランス等準備し、加えて同僚から話の「ネタ」になりそうな受入・派遣学生のエピソードなども共有してもらったうえで話したが、自分の担当が主にアジアの大学への派遣業務であったため、担当外の地域・大学への質問内容がどうしても浅いもの、ベーシックなものとなってしまいがちだった。逆に、自分が担当している地域や大学に関しては、より細かい質問や、現状を一段階上へ引き上げるための具体的な提案ができたりと手ごたえを感じた。また、多くの大学と話していくうちに、国際教養大学が留学先として選ばれるには、日本の他の大学を意識するだけでなく、韓国、中国、台湾の大学も競合大学として意識しなくてはならないこと、日本のアカデミックカレンダーが留学にそぐわないとのイメージを払拭する必要があること、英語で行われる授業の数など、留学の仕組みを作るうえで、またそれをプロモーションする上で何に意識を向けなくてはいけないかという方向性が分かってきたように感じた。

5. APAIE日程中(Meeting Point)

会場内には、数人でまとまってMeeting ができるテーブル・椅子が複数個所あり、Meetingを行う場所に困ることはなかった。双方ブースがない状況の場合は、会う時間と場所だけを決めて、落ち着いて話せる場所に移動する、という動きを繰り返していたが、特段時間の無駄が生じることもなく動きは極めてスムーズだった。

6. 全体を通して

コロナ禍を経験し、様々なことがオンライン化され、Zoomでお互いの顔を見ながら話す機会もあったことから、対面で会うことの意義は何だろう、と思うところも無かったわけではないが、昼食の席で話した雑談や、せっかく会ったからこそ伝えたい些細なことの中にも、今後の経験に活かされるであろうことがちりばめられており、当初の思いは払拭された。このような機会を持てたこと、それを奨励金という形で後押ししていただけたことに大変感謝している。

報告者:国際教養大学
森田香奈子