APAIE2026大会の参加にあたり、主に2つの目的を設定した。1つ目は、既存の協定校と直接情報交換を行い、派遣学生数の増加につなげることである。私は現在、交換留学の送り出し業務を担当しているが、近年は円安の影響もあり、留学希望者が減少傾向にある。現在は受入学生数が派遣学生数を上回る状況となっているため、より多くの学生を派遣するため、近年派遣できていない協定校を中心に、学生に共有できるアピールポイントを直接確認したいと考えた。
2つ目は、日本の他大学と情報交換を行い、本学の取り組みを見直し、改善に活かすことである。日本全国から国際業務に携わる担当者が集まり、直接意見交換できる機会は貴重であるため、各大学の取り組みはもちろん、工夫している点や課題についても伺いたいと考えた。
①他大学担当者との交流
JAFSA主催の国内大学・教育団体の情報交換会であるJAFSA Receptionへの参加や、同じ奨励金受給者との交流を通じて、非常に有意義な情報交換を行うことができた。特に、本学でも現在見直しを進めている交換留学の募集・選考方法やスケジュール感については学ぶ点が多く、今後の制度検討において参考にしたいと考えた。また、本学と同様に受入・派遣のバランスに偏りがある大学もあり、共通の課題を抱えていることから共感できる点も多く、改善に向けた有意義な意見交換を行うことができた。
②協定校とのミーティング
今回、本学はブースを出展していなかったが、STUDY in JAPANのブース前を集合場所としたことで、問題なく協定校担当者と待ち合わせを行うことができた。APAIEは他の海外フェアと比較して規模が小さいため、待ち合わせがスムーズであり、ミーティングの場所が確保しやすい点も魅力であると感じた。
面談では、現在の学生交換状況を踏まえ、派遣・受入人数に偏りがある場合には、その原因や出願者増加につながるアピールポイントについて確認を行った。今回面談した協定校の多くは、本学からの受入は定期的に行われている一方で、本学からの派遣が行われていない状況であった。主な原因として考えられる語学要件の高さについて意見交換を行ったところ、語学要件の緩和は難しい大学が多かったが、一部の大学では事前に相談することで、受入の可能性があるとの回答を得て、今後調整を進めることとなった。対話を重ねる中で、本学と先方の認識に相違があることが判明する場面もあり、直接対面で状況を確認し合うことの重要性を改めて実感した。
また、近年ヨーロッパをはじめとする一部地域における住宅不足の状況について、学生が安心して出願できるよう、宿舎確保の現状や現地国際担当部署のサポート体制を確認した。加えて、派遣学生が大学生活の具体的なイメージを持てるよう、大学のイベントや周辺環境など、Fact Sheetだけでは把握しづらい情報も収集した。
ミーティングの合間にはセッションにも参加し、協定校以外の大学の取り組みや、近年の学生交換を取り巻く状況について理解を深めることができた。
初めての海外フェア参加であったが、メールだけでは得られない現場の声を直接聞き、最新の状況を確認し合うには、対面でのコミュニケーションが重要であると改めて実感した。今回のミーティングを契機に、継続的な議論や定期的なコンタクトにつなげていきたい。また、他大学の担当者とも非常に有益な情報交換を行うことができた。今後もこのような機会があれば積極的に参加していきたいと考える。
APAIEの出展大学はアジアが中心であるという認識を持っていたが、実際にはヨーロッパや北米の大学も多く参加していることが分かった。本学は近年、NAFSAやEAIEを中心に出展してきたが、今後はAPAIEでの出展も視野に入れ、今回の経験をまずは部署内へ還元していきたい。また、本学の制度設計や協定校との連携、業務改善にも今回の成果を活かしていきたい。
この度は貴重な機会をご提供いただき、改めて感謝申し上げます。
神奈川大学
教育・学生支援部国際課
森 明日香
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