この度、JAFSA(国際教育交流協議会)より海外教育フェア参加奨励金を賜り、APAIE2026香港大会に参加させていただきました。心より感謝申し上げます。
京都外国語大学は、学生数約4,000名の中規模大学ですが、長期・短期合わせて年間約200名の学生を海外に派遣し、全学生の約9~10%(約400名)の外国人留学生を受け入れています。私は入職後の約5年間は留学生受入業務に携わり、現在は留学生派遣チームにて学生支援や協定校との調整業務を担当しております。受入と派遣、双方の業務経験を踏まえ、今回のAPAIE参加を通じて、より多角的な視点から本学の国際交流を推進するヒントを得たいと思い本大会に臨みました。
以下の3点を主要な目的として本大会へ参加いたしました。
①既存協定校との関係強化・情報交換・ネットワーキング
②日本の他大学担当者との情報交換・ネットワーキング
③国際教育・留学施策の最新トレンドの把握と知識獲得
日々の業務においては、海外大学の教育方針や留学に対する考え方を直接理解する機会が限られており、学生がより安心して挑戦できる留学支援体制づくりのための具体的なヒントを得ることが切実な課題となっていました。
香港で開催された今回の大会は、世界72の国・地域から3,500名以上が参加する過去最大規模のものとなりました。私にとっては初めての大会参加でしたので、JAFSA主催のレセプションや各種セッション、ブース訪問を通じて、意欲的にネットワーク構築に取り組みました。
特に印象に残った点について、以下の4点をあげさせていただきます。
1. 対面ならではの深い交流と課題解決のヒント
大会期間中、国内外含め90名近くの大学担当者と情報交換を行うことができました。特に印象的だったのは、コーヒーブレイクなどのインフォーマルな場での交流です。ある大学の担当者と深く話し込む中で、留学選考の基準や手続きの具体的な運用、抱えている課題について実直な意見を聞くことができました。これは、メールやオンライン会議だけでは得られない、対面参加だからこその成果であり、日頃感じていた疑問への解決の糸口を見出すことができました。
2. 国際教育のトレンド把握と自学の課題認識
セッションでは、アジア・日本との留学をテーマにしたものを中心に受講しました。日本の大学が自学のプロモーションに苦戦している現状や、学生募集方法、モビリティの現状と課題などが共有され、本学における国際化戦略を再考する上で大変有意義な機会となりました。また、大規模イベントの運営についても、各ブースの設置方法などから学ぶ点が多く、今後の留学フェアをはじめとする学内イベントの運営にも活かせると感じました。
3. 現場交渉のスピード感とインバランスへの対応
既存協定校とのミーティングでは、対面で意見・情報交換を行うことで、大学間で生じる学生数のインバランスなどの課題を再確認し、解決策についてその場で具体的に検討することができました。現場交渉ならではの「スピード感」を体感できたことは、大きな収穫でした。
本大会を通じて、改めて対面コミュニケーションの重要性を痛感しました。コロナ禍以降、オンラインやハイブリッド形式が普及し、連携の形は柔軟になりましたが、「現場のスピード感」や、担当者と直接顔を合わせることで生まれる「協力体制・連携の強化」は、対面参加でしか得られない価値です。
本学では既に一定の留学支援システムが整っていますが、短期プログラムの設計・改善への反映や協定校との情報共有と学生サポートの強化など、今回の大会で得た知見や国内外のネットワークを生かし、現状維持に満足することなく、常に「進化」させていくことが必要だと強く感じています。
最後になりますが、このような貴重な機会を提供いただいたJAFSAの皆様に、改めて深く感謝申し上げます。
京都外国語大学
国際部 国際・留学生課
主事 山﨑 彩香
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