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【奨励金受給者参加報告】2025年度-APAIE2026香港大会_明治大学_岡内宏起氏

【奨励金受給者参加報告】2025年度-APAIE2026香港大会_明治大学_岡内宏起氏

1.はじめに

明治大学国際連携部国際教育事務室において、交換留学(受入)および交換留学生向けの宿舎運営を担当しております、岡内と申します。この度は、APAIE2026香港大会参加にあたり、「2025年度 JAFSA海外教育フェア参加奨励金」を支給いただきましたので、海外フェア初参加者の立場から、活動内容、およびそこから得られた所感についてここにご報告いたします。

2.参加の目的

今回のAPAIE2026香港大会は、主として以下の2点を目的に参加しました。
1 既存協定校とのパートナーシップ強化(関係深化に向けた意見・情報交換)
2 セミナー・イベント参加による、大学の国際化推進に関する情報収集および業務知識の向上

中でも、交換留学における派遣・受入のインバランスは本学における長年の課題となっております。特に、本学が派遣過多の状態にある北米の協定校との関係改善および強化は、優先して取り組むべき課題と位置付けられております。こうした背景を踏まえ、アジア地域に関心を持つ英語圏の協定校や、本学が受入重点地域とする協定校との面談を通じて、先方が日本留学に期待する内容や課題を把握することで、受入プログラムの改善に繋げ、関係を強化することを目的に当該フェアに参加いたしました。
また、過去に参加した同僚からも、『NAFSAやAPAIEなどの海外フェアは多様な大学関係者と対面で交流できる貴重な場であり、現場担当者として視野を広げ、今後の業務改善に生かせる知見を得る絶好の機会である。』と聞いておりました。そのため、大会期間中は積極的にセミナーに参加し、さまざまな背景を持つ参加者と交流することで、自分の知見を広げることを個人的な参加目的としておりました。

3. 大会期間中の活動内容(3月23日~27日)

単身での初参加であり、外国語運用面でも課題がある状況であったため、当初は事前にメールで調整した協定校を中心に、1日3校程度の面談を行い、残りの時間をイベント・セミナーに充てる、という比較的余裕のある計画を立てていました。しかしながら、当日、その場で予定外の大学と面談を設定するなど、突発的な変更が多数発生した結果、実際のスケジュールは以下のとおりとなりました。

23日 STUDY in JAPAN情報交換会 参加
24日 面談7大学、協定校ブース訪問、セミナー3講座参加
Duolingo English Test (DET) Reception参加
25日 面談5大学、協定校ブース訪問、セミナー3講座参加
26日 面談6大学、協定校ブース訪問、協定校主催イベント参加
27日 香港中文大学 キャンパスツアー参加

その結果、ご挨拶も兼ねて協定校のブースを訪問した際にお会いした担当者の皆様や、各種イベント・セミナーでご一緒した方々も含め、延べ100名以上の方と名刺交換・情報交換を行うことができ、当初設定していた目標については、概ね達成できたと考えております。一方、会場内を自由に見て回る時間が大幅に減少したため、ポスターセッションの一部を落ち着いて閲覧できなかった点は心残りでした。事前に確認できる会場図では殆どのブースが「Study in (国名)」と記載されているため、初日の午前中に、1時間程度を会場配置やポスターセッションの確認に充てていれば、より効率的にフェアを活用できたのではないかと感じております。

4. 総括

大会開催中は会場内の至るところに大学・高等教育関係者が集まり、多彩なセミナーやポスター展示が行われており、情報収集・ネットワークの拡大・強化に非常に適した環境であると感じました。カフェテリアやコーヒースペース、セミナー等、偶然ご一緒した人と会話が弾み、新しいアイデア発見につながることもあれば、普段はつながることのない方をご紹介いただけるなど、人と人、大学と大学を繋ぐ貴重な機会が随所にありました。大学の国際業務に従事する者として、このような機会を十分に活用しないことは、非常に惜しいことであると感じております。
スモールトークの場面では、大学・高等教育に関するトピックだけでなく、自国の政治や社会問題(特に移民問題)など幅広いテーマに対応できる語学力と会話力が求められました。自身も含め、国際業務の経験が浅い職員にとって難しさを感じる場面も多々ありますが、こうした経験が、「本学をもっと○○な大学にしていきたい」、「○○の分野の知識をもっと身に着けたい」といった変化を促す刺激となることは間違いありません。
自大学そして自身の不足している部分を相対的に捉え、変革や自己研鑽の契機とするということは、グローバル化が加速する現代において、日本国内に身を置くだけでは十分と言えないと感じております。国際業務関連の方針決定だけでなく、今後の大学の在り方を考えるうえでも、様々な立場の教職員が海外フェアに参加し、見分やネットワークを広げることは、極めて重要であると今回のフェア参加を通じて強く感じました。
また、今回参加したセミナーでは、ビザ等の問題により、いわゆるBig4(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ)への留学生が減少している点や、地政学的なリスクを背景に東アジアへの留学に注目が集まっているといった点が取り上げられていました。その影響もあり、「STUDY in JAPAN」エリアには、日本留学に関心を持つ多くの海外大学が訪れていたように感じます。特に、英語で実施される短期受入プログラムを展開し、積極的なプロモーションを検討している大学にとっては、ブース参加が非常に効果的な広報活動につながるものと考えられます。

初日のセミナー、Regional Update Series: Japanより
奨励金受給者の皆さんとの集合写真

明治大学 国際連携部
国際教育事務室
書記 岡内 宏起